明石大久保人工関節センター開設にあたって
当センターの特徴
人工関節について
わが国は急速に超高齢化が進み、要支援、要介護者が増加しており、その原因に脳卒中、認知症に次いで関節疾患が10%以上を占めています。
日本整形外科学会では運動器の障害により、介護、介助が必要な状態や、そうなるリスクの高い状態をロコモティブシンドロームと定義し、その予防を行っています。
運動機能を低下する疾患に「変形性股関節症」、「変形性膝関節症」や「関節リウマチ(股関節・膝関節)」などがあります。股関節や膝関節が変形し痛みを伴うと、日常生活で最も基本的な“歩く”という動作に大きく影響し、痛みを我慢して放置しておくと徐々に歩けなくなってしまいます。
また日常生活だけでなくスポーツや旅行などのリクリエーションも楽しめなくなり、QOL(Quality of Life, 生活の質)が著しく下がる原因となります。症状が軽いうちは投薬や注射、運動療法などのリハビリ、装具療法などで痛みをコントロール出来ますが、病気が進行してしまうと手術が必要になります
▲ひざ関節のしくみ
その手術方法のひとつとして「人工関節置換術(人工股関節置換術・人工膝関節置換術)」があります。人工関節手術は数十年前から行われてきましたが、昔はインプラントの性能や手術器具が大きかったりしたために耐久性が約10年と短く、傷が大きかったりしました。現在では、工業技術の発展で耐久性も20年ぐらい持つようになり、また手術手技が低侵襲で確立されてきたこともあり、患者様の苦痛を取り除く手段として日本全国で年間に人工膝関節8万3千件、人工股関節5万5千8百件(2,015年矢野経済研究所データ参照)行われています。これは10年前の約2倍の手術数になります。
治療のながれ
手術の必要性を検討し、ご説明いたします。
手術決定後、術前のレントゲン、心電図、採血検査などを行います。
術前検査を踏まえ、必要に応じて専門内科を受診いただきます。
担当医、麻酔医より手術に関する詳細な説明をいたします。
手術後翌日から理学療法士とともに歩行訓練などを始めます。
リハビリテーション科
術後経過を見て、約2~4週間で退院。
定期的に外来で通院いただき経過観察を行います。
医師紹介
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丸山 善弘
- 【卒業年度】
- 平成15年
- 【専門領域】
- 関節外科(下肢〈特に膝関節〉)
- 【認定医・専門医等】
- 日本整形外科学会 認定専門医
- 【患者様へのメッセージ】
- 今までは主に膝関節・股関節の変形性関節症やリウマチ疾患に対して人工関節を中心とした手術を担ってきました。 歩くということは人間の基本動作でその機能の改善をめざし、まずは保存療法(内服や関節内注射)を行います。 しかしながら高度に変形した関節の場合には除痛と変形の矯正をめざし人工関節や骨切り術といった手術が必要になります。 外来受診の際にはご相談ください。
診療体制表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午 前 9:00 ~ 12:00 |
丸山 | 丸山 (協和病院) |
丸山 | - | ※ | - |
午 後 13:30 ~ 16:30 |
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※手術等
お問い合わせ
Tel 078-935-2940 (月~金 9:00~13:00)
※大久保病院での診療に関するお問い合わせ先です。
※他病院での診療につきましては、お受けできません。